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■高級な品物をもらってしまうと心が落ち着かなくなる祝い事などで何か贈り物や金銭を受け取った場合、その金額分の何割かをお返しとして物を贈るのが一般的な習慣ですね。 相手から「お返しはいらないから」と予め言われることがありますが、贈り物を貰うと普通は何か返さなくてはという気持ちになります。 ただで貰えるのは嬉しいことですが、貰いっぱなしというのはどこか居心地が悪いものです。 それは相手に借りができてしまった状態になるからです。 人は、誰かに何かを頼んでやってもらった時や、自分のために行動してくれた時、その相手に借りが一つできたと考えます。 借りが増えると、相手にばかり負担をかけるので何だか申し訳ない気がするのが普通の人です。 借りっぱなしでも全く平気な人はかなり神経が図太い人でしょう。 そういう人はいずれ人間関係がうまくいかなくなることが多いので注意が必要です。 借りをチャラにするには、それに見合うだけのことを相手に返さなければいけません。 たとえ見合う程のことではなくても、何かしら相手にとってメリットになるようなことをしなくては借りを返すことができません。 貸し借りは別に悪いことではありません。 たとえば飲み会で奢ってもらったら、次の時は自分が奢るなど、貸し借りをしながらうまくチャラにしていくことで人間関係が円滑になります。 相手が好意で何かをしてくれる時は、せっかくの好意を無駄にせず借りとして受けとってしまう方が相手も気持ちが良く、そして受け取った後は、いつか自分も返すことで相手との信頼関係や絆も強まっていきます。 逆に、自分が返せない程のものを無償で受け取ってしまうと、借りができたままになってしまい、いつまでも解消されないストレスがたまってしまいます。 ただで貰えることは嬉しいのですが、それが相手に気を遣うくらい高額なものになると、モヤモヤが強くなり嬉しいはずなのに、相手への不信感に変わることもあるので注意です。 |
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