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■本当の自分を知るためには「ジョハリの窓」他人のことは良いところも悪いところも含めよく見えるものです。 自分のこととなればもっと分かっていそうですが、案外そうでもありません。 自分はこういう人間でありたいと思うあまり、本当の自分を隠していたり、それを無意識に意識しないようにしていたりするのです。 そんな自分は認めたくないという気持ちがいつの間にか自分を抑えてしまうようになって、「自分のことは自分がいちばん知っている」と思っていても、いちばん知っていないのは自分なのかもしれません。 それは「ジョハリの窓」を見ても明らかです。 「ジョハリの窓」というのは、アメリカの心理学者ジョセフ・ルフトとハリー・インガムが共同で作ったもので、「ジョハリ」とはふたりの名前を組み合わせた造語です。 この「ジョハリの窓」とは、自分が知っている自分、他人が知っている自分を4つの窓(カテゴリ)に分類して理解することで、他人とのコミュニケーションを円滑にする、心理学ではよく使われているモデル(方法)です。 これは主観的に見た自分と客観的に見た自分を知ることができるため、効果的な自己分析になります。この手法は企業の社員教育・研修にも有効活用しています。 ★ 開放の窓 自分も他人も知っている自分のこと。「自他共に認める」というの は、この窓に入ります。 ★ 盲点の窓 他人は知っているが、自分は知らない自分のこと。 酔ったときに現れる本性などもここに含まれます。 ★ 秘密の窓 自分は知っているが、他人は知らない自分のこと。本当は寂し がり屋なのに、友人たちはそれを知らない場合などが、この窓 に入ります。 ★ 未知の窓 他人も自分も知らない自分のこと。たまたま友人に誘われてカ ラオケに行ってみたら、自分でも驚くほど上手だったと気がつくよ うな部分がこの窓に含まれます。 この四つの窓の関係を図示すれば下図のようになります。 |
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