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■負け惜しみは自己防衛本能(防衛機制)が強い人負け惜しみはあるいみ合理的で、自分の弱い心をこれ以上打ち砕かれないために自分を守る行動であると言えます。 自分が他人に負けたことを意識すると、自分の心が傷ついてしまいます。 傷ついたままだとかなりのストレスになるので、人は無意識の内にそれを都合よく変化して正当化したものを記憶しようとしています。 そうすることにより傷を浅くすることができます。 このことを心理学用語では、「防衛機制」と呼ばれています。 これは、精神的安定を保つための無意識的な自我の働きを指し、自己を防衛するため,心のなかの不安,恐怖,欲望,衝動などを抑え,鎮める働きも指しています。 19世紀末に S.フロイトによって提唱されたものです。 例えば試合に負けたのは体調が不調だったからだとか、道具を変えたからだとか、とにかく自分にとって都合の良いように考えます。 それだけ聞くと悪い考え方のように思えますが、こうやって変換していくことで、叶えられなかった欲求を少しでも満たそうとしています。 こうでもしなければ、世の中ストレスだらけで心がダメになってしまいます。 たいていの人は無意識の行動のため、思い出せないことが多いと思いますが、誰にでも経験があると思います。 負け惜しみの多い人は周りからは嫌な奴に思われがちですが、「防衛機制」の強い人で、もしかしたら人一倍傷つきやすく繊細なハートの持ち主なのかもしれません。 自分がミスしたのにあれこれ理由をつけて、自分のミスを正当化しようとする人もいます。 ミスを認めてしまうと自信喪失につながる恐れがあるため、そうなる前に自分は悪くない、自分のせいではないと自分を守ろうとしてしまうのです。 このような「防衛機制」の強い人は、負けず嫌いな人が多いようです。 逆に自分のミスや負けを素直に受け入れられる人は、自分自身の評価を必要以上に上げず、己を客観的に見ることができる人だと言えます。 決して負けて悔しくない訳ではありませんが、そういうタイプは自分を強く持っている人で、本当に芯が強い人です。 |
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