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■人は将来の予定に対して過剰に想像してしまうこれから起こることを楽しみにし過ぎて、実際に始まったらそうでもなかったという経験がありませんか? 過剰に想像し過ぎると、実際に行われた場合の評価が下がりやすくなってしまうようですが、こうした感情のズレのことを心理学者のウィルソンとギルバートは「インパクト・バイアス」と名づけています。 例えばテーマパークに行く予定を半年前に立て、あれを食べてこれを観てなど幸せいっぱいでこれ以上の一日はないくらいの想像をしてしまったとします。 そうすると、今まで散々最高のものを想像してしまったために、実際には楽しいにも関わらず「あれ、なんだか思っていたのと違うような・・・」という低評価になりかねません。 楽しみにするのは分かりますが、ほどほどにしておく方が実際に行った時の幸せを存分に感じることができると思います。 また合コンにしても、どんな相手が来るのか良い方向に想像しすぎて実際始まると期待はずれなんて気持ちになるかもしれません。 そうなると、出来事の本当の良さを捉えることが難しくなります。 では逆に悪い想像はどうでしょうか。 悪い想像の場合は良い想像と逆のパターンになることが多いです。 ネガティブの人に多い思考なのですが、「駄目かもしれない、最悪かもしれない」など思うことにより、実際起きたことがそれほど最悪ではなかったような気になるのです。 悪いことを想像する時、起こりうる最悪のパターンを想像してしまうことが原因と言えます。 悪いことを想像することはネガティブなような気がしてしまいますが、失敗回避のために必要なことでもあるのです。 起こり得る最悪のことを考えることにより、そうならないように努力する気を起こさせるのです。 受験に失敗したら、仕事で失敗したらなど考えた時、普通はそうならないように努力しますよね。 悪いことばかりではありません。 |
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