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■自分の性格はいくらでも変えられる★ 生まれもった性格でも変えられる 「私は昔から引っ込み思案な性格だから、言いたいことを相手に伝えられない」「怒りっぽい性格だから、他人とうまく折り合う自信がない」というように、悩んでいる理由を自分の性格のせいだと考えてしまう人がいます。しかし、それは果たして正しいのでしょうか。 「三つ子の魂百まで」ということわざがあるように、多くの人が生まれ持った性格はいくつになっても変わらないものだと考えています。しかし、アドラー心理学では、人には固定された性格などないと考えられているのです。 アドラーは、性格や気質といった人の行動を決める性質や信念、行動指針のことを「ライフスタイル」と呼びました。ライフスタイルは、自分がこれまでに経験してきた出来事によって形づくられるものであり、カッチリと固定されたものではありません。後から、いくらでも変えられるのです。 ★ ライフスタイルを変えればうまくいく 引っ込み思案であったり、怒りっぽかったりというのは、自分がこれまでに経験してきた出来事に基づいて作られた行動指針に過ぎないのです。 たとえ引っ込み思案な人は、過去に自分の意見を口にしようとしてうまくいかなかったことはありませんか? また、怒りっぽい人は、自分の主張を通すためには怒ったほうがうまくいくこと、心のどこかで思っているのかもしれません。 これを自覚すれば、ライフスタイルはいくらでも変えられます。もしも、先ほど挙げたようなことが要因ならば、「自分の意見をどうすれば相手に伝えられるか」「自分の主張をもっとスムーズに通すにはどうすればいいか」を考え、行動しましょう。そうすれば、引っ込み思案でいる必要はありません。怒らなくても問題を解決できるようになります。 「性格はどうせ変えられないものだから、諦めてしまおう」という気持ちは捨ててしまいましょう。本当は決して、そんなことはないのですから。 私たちの行動は、性格に支配されているわけではありません。自分自身で自由にコントロールできるものなのです。
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