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■相手へのイメージが変われば苦手意識は軽くできる★ イメージを書き換える 苦手な相手を無理に好きになる必要はありません。相手に対して苦手意識を感じずに、無理なく生活できれば、それでいいでしょう。ここでは、苦手意識を軽くするための具体的な方法を紹介します。 一つ目は、苦手な相手のイメージを書き換えるという方法です。相手への苦手意識は、あなたの主観に過ぎません。元をたどれば、あなたが相手を苦手になったきっかけがあるはずです。それを上書きするようなイメージを持つことができれば、相手に対して「そんなに悪い人ではない」と思えるでしょう。相手を観察し、よい部分を探すのです。 何も、「いい人」とまで思う必要はありません。ただ、相手の悪い面にばかり目を向けなければ、それだけでもつき合いが楽になるはずです。 二つ目の方法は、相手に対して関心を持ち、よく知ろうとすることです。苦手な相手に対しては、なるべく離れていたいと思うものですが、あえて近づいていくのです。 苦手な相手とも、「共同体感覚」を持つことは非常に重要です。相手が何を考えていて、何を望んでいるのかを理解すれば、あなたが「苦手だな」と思った相手の行動の目的が見えてくるかもしれません。そうなれば、相手に対する印象も変わるものなのです。 ★ 苦手意識は解消できなくていい 三つ目の方法は、判断基準を変えることです。アドラー心理学では「好きか、嫌いか」ではなく、「建設的か、非建設的か」を判断基準にしています。建設的とは、あなたの現状をプラスにし、目標の達成に近づけられるということです。 たとえば、相手が嫌な行動を取ってきた場合、その経験が反面教師になれば、それを建設的な相手といえます。苦手な相手に、あなたの中でプラスの意味を与えるのです。 そして、四つ目の方法は「たとえ苦手意識を解消できなくても、それでいい」と割り切ることです。誰も嫌わず、そして誰にも嫌われずにいられるのは、理想に過ぎません。 苦手な相手にストレスを感じるのは、相手と接するわずかな時間だけでいいはずです。苦手意識を克服しようと苦心して、余計なストレスを抱えてしまうのも問題です。苦手な相手がいるからといって、そのことを過度に気にし続けるのは、何も建設的な行動ではないのですから。
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