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■気まずい沈黙を恐れない★ 不安は悪いものだと考えない 世代の離れた相手と会話する際は、緊張してしまうものです。「一体何を話せばいいのだろう」「相手が何を考えているのかわからない」などとあれこれ考えてしまい、口数が少なくなってしまうかもしれません。 そして訪れる沈黙・・・・。気まずさに耐え切れず「同世代との会話のほうが楽でいい」と考えてしまうこともあるでしょう。しかし、だからといって世代の離れた相手との会話を、苦手に感じる必要はありません。その不安な気持ちこそが、あなたを成長させるのだと考えましょう。 不安を悪いものだと考えないでください。不安という感情は、自分の身を守るために発生しているものです。たとえば、将来に不安があるという人は、不安があるからこそ、「今、頑張って将来に備えましょう」という考えに至れるのです。 ★ 「会話」をするのも助け合い 相手と話していて不安に感じたときは、相手との関係をよりよいものにしたいという考えの表れだととらえましょう。不安があるからこそ、今以上の関係になれる可能性があるのです。 気まずい沈黙の時間にも、意味があります。会話の途中で言葉が続かず黙ってしまった場合、それは会話の内容をよく吟味して、相手とじっくり話すために、あなたの心が慎重に働いているということ、このチャンスをフルに活用するべきです。 何を話せばいいのか判らない場合は、沈黙の時間に相手をよく観察しましょう。また、自分の話したい考えがうまくまとまっていない場合は、無理に言葉をつごうとせずあえて沈黙の時間を作ったほうがいいかもしれません。 自分と相手は「会話をする」という課題を解決したいと考える仲間です。沈黙が続く場合は、相手もまた、あなたに対して話すことが思い浮かばず、困っているに違いありません。あなたが話題を振ることができた場合、相手もきっと喜んでいるはずです。助け合って「会話をする」という課題を乗り越えることで、より深い結びつきが生まれるのではないでしょうか。 不安は誰にでもある当たり前の感情です。だから、不安を嫌なものだと考えて、避けるのはやめましょう。不安がなければ、むしろ油断をして、とんでもない失敗をしてしまうかもしれません。
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