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■「家族なら察してくれるはず」は勘違いのもと★ 以心伝心は難しい 「家族ならわざわざ言葉に出さなくても、気持ちは伝わる」というような話を耳にすることがあります。「以心伝心」や「阿吽の呼吸」といった言葉を体現しているかのようですが、場合によってはそんな状況に慣れてしまったせいで、よくない状況をもたらす恐れもあります。 人はそれぞれが目標を持って、自分自身で解決するために生きています。時折、誰かが手助けしてくれることはありますが、いつも他人の力を借りようとするのはよくありません。あなたを助けてくれるその人にも目標があり、その解決を最優先しなければならないからです。 助けが必要なときがあれば、あなたが自分からそれを言葉にして伝えるのが基本と考えて、家族が助けを申し出てくれたときは、それを当たり前だと思わないようにしましょう。 「また今回も、いつものように助けてもらえるだろう」というような、甘えた気持ちが生じてしまうと、やがて自分で努力することを忘れてしまいます。 また、「わかってくれるはず」と思っていたのに、わかってもらえないとき、「どうしてわかってくれないのだろう!」と、余計に怒りを感じてしまうことがあるでしょう。しかし、それは「あなたが相手のことを、わかってあげられていない」ということでもあるのです。 ★ コミュニケーション不足に注意 普段いつも側にいるからこそ、家族に対してコミュニケーションが不足してしまうことがあります。何もいわなくても理解してくれるという状況に慣れてしまうからです。 しかし、人は言葉でコミュニケーションをとることができる生き物です。だから、その能力をきちんと行使しましょう。 特に感謝の言葉などは、「言わなくてもわかっている」「今さら言うのは照れくさい」などと考えてしまいがちです。 とはいえ、相手もあなたも、超能力者ではないのですから、考えていることが完全にわかるはずがありません。また、相手が察してくれるのを待ったり、重要なことを黙っているのはよくありません。自分主張をしっかりしないせいで、相手が誤解してしまってからでは遅いのです。コミュニケーションの基本である、会話を疎かにしてはいけません。
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