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■失敗はやる気を生み出す源★ 楽観主義者は失敗にクヨクヨしない 人は過去の失敗に対して、恐れを抱いてしまうものです。しかしそれでも、過去に影響されず、目的思考でいたほうがいいことは確実です。「あのときの失敗を思い出すと、勇気を持って行動なんてできない」などと考えてしまう人は、失敗を恐れすぎています。 アドラーは失敗を「新しい課題として、取り組むべきもの」だと考えました。冷静に考えてみれば、一度失敗したからといって、それで何もかもがおしまいになってしまうようなケースは、ほとんどありません。失敗したからといって、それで諦めてはいけません。「次に成功させるためには、どうするか」という目標を立てればいいだけです。 こういうときは「楽観主義」になって物事を考えましょう。過去を悔やむのでもなく、未来を不安に思うものでもなく、今現在を乗り切るために考えるのです。今の自分には何が足りないかを考えて、ただそれを解決しようとしてください。そうすれば、余計な不安に流されることなく、やるべきことに全力を傾けられます。 ★ 悲観主義者や楽天主義者にはならない 過去の失敗や不安に影響されてクヨクヨする人は、「悲観主義」になってしまっています。悲観主義者は「どうせできない」と考えて行動しません。そこで行動しなければ、確かに失敗することはないでしょう。しかし、行動しなければ成功することもあり得ないのです。悲観主義者になっても、ただ成功のチャンスを失うだけで、いいことはありません。 また「楽観主義」と「楽天主義」は似ているもののように感じますが、アドラーは異なる考え方としてこれらを区別しています。楽天主義は失敗をしても「なんとかできる」と肯定的に考えて準備し、行動を起こす考え方ですが、楽天主義は「なんとかなる」と根拠もなく考えてそのまま行動をしないことです。これではただのその場しのぎです。成功することはありません。 ★ 失敗はきっと克服できる 楽観主義者は自分の評価を不当に低めたり、過度に高めたりすることはありません。自分の実力に見合った行動をして対処できます。それに対して悲観主義者は、自分の実力を低く見積もった結果、諦めてしまったり、実力を発揮できないまま終わってしまう恐れがあります。また楽天主義者の場合は、うぬぼれて失敗をしてしまうかもしれません。 さらに楽観主義者は、失敗は克服できると確信しているため、冷静に物事を対処できます。余計なプレッシャーに負けることはありません。失敗しても何度でもやり直せばいいのですから、いちいち落ち込んでいる暇だってないはずです。
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