|
■自分の人生に嘘をつかない★ 言い訳は自分の人生への嘘 人が生きるということは、プラスの目的に向かって進むということです。それなのに、中には目的に向かって進む努力を放棄してしまう人があります。 そのような人たちは「もしも○○だったら、自分はうまくいっていた」「○○じないから、きっとうまくいかない」というような言葉を口にしがちです。このような言い訳をすることを、アドラーは「人生の嘘」と呼びました。 人生の嘘を克服しなければ、自分を変えたり、人間関係を改善したりといった課題は、達成できません。あれこれ理由をつけて諦めるよりも、自分が完璧でないことを認めて、そうでありながら、どうやって挑戦するか、目標を達成するかを考えたほうが賢明です。 自分にたりないところがあったとしても、行動することで今より自分をプラスの方向に持っていくことができるはずです。挑戦の結果得られるものが、たとえ100パーセント望み通りにならなくても、50パーセントは達成できるかもしれません。 失敗を恐れる必要はありません。「楽観主義者」になって、何度でも挑戦しましょう。そうなれば、失敗の恐怖から逃れるために、「人生の嘘」をつく必要がなくなります。 ★ 過去を失敗の原因と考えない やらない理由をあれこれ考えるのは、結局のところ「やりたくないから」にほかなりません。たとえば「悪い夢を見て不吉なので、やりたくない」という人がいたとしますが、アドラーは夢も想像力の一部であると考えました。まず「行動したくない」という前提があるから悪夢を見てしまい、その悪夢を政党ができる理由にしただけなのです。ただ自分が臆病なだけなのに、あれこれと理由をつけるのはやめましょう。 アドラーは過去の失敗や心に負った傷が現在の自分に影響を与えているという考え方を否定し、「いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない」といいました。過去を気にせず、今現在を賢明に頑張ればいいのです。 「過去で同じようなケースで失敗している」という人も、失敗の原因にするために過去を振り返るのは非建設的な考え方です。考えるべきは「過去に同じようなケースで失敗したけれど、次に成功させるためにはどうすればいいのか」です。「たとえ失敗の可能性があったとしても諦めたくない」と思うのであれば、自分の人生に嘘をつかず、本当にやりたいことのために行動することです。
|
|
||||
Copyright(c)2015 大人のための心理学 all rights reserved. |