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■「バックトラッキング」と「ミラーリング」で親密度アップ@ 相手の言葉を繰り返す「バックトラッキング」 相手の言葉を繰り返すことで、親密性を抱かせることができ、特に相手の話からキーワードを抽出して言い返すと、抜群効果を発揮する。 ★ 心理カウンセラーも使っている基本的な技術 相手に好意を抱かせるためには、いかに「聞くこと」が大切であり、「バックトラッキング」もそのテクニックの一つです。 心理カウンセリングの基本的なテクニックとしても知られ、営業マンの間でも効果的だとされている初歩的な技術です。これは相手が放った言葉をそのまま繰り返すことにより、熱心に聞いていることを印象づけるものです。それだけでなく、相手の潜在意識に訴える形で親密感を抱かせることができ、会話している相手を安心させ、なおかつ自尊心を満足させることができます。 バックトラッキングの基本は、 @ オウム返しのように相手の言葉をそのまま言い返すというものですが、 A 相手の話をひと通り聞いたところで、ポイントを要約して言い返す B 相手の話の中のキーワードを見出して言い返す という方法もあります。 @は簡単ですが、多用し過ぎると相手をバカにしているような印象を与えてしまうため、@を基本にしながら、AとBを交ぜて会話を進めていくのがコツ。Bは、相手が使った言葉の中からキーワードを抜き出すのが難しいのですが、これがハマると「この人は私のことをわかってくれている!」と一気にポイントアップすることでしょう。 A 相手のしぐさを真似る「ミラーリング」 相手のしぐさを真似ることで、親密度を高めることができるため、茶や食事をしたときは、ミラーリングがしやすい。 ★ 真似をされると自尊心をくすぐられて好感をもつ バックトラッキングに似ていますが、言葉ではなく、動作によって相手との親密度を増して好意を抱かせる技術が、「ミラーリング」です。相手の身体的な行動を同化させることで親密度をアップさせるというものですが、簡単にいえば「相手のしぐさを真似る」と言い換えてもいいでしょう。 人の行動を真似るという行為は、「その人にある種の敬意を示している」ことを意味するので、真似されたほうは自尊心をくすぐられ、自分の真似をした相手に好感を持つというわけです。 ミラーリングはなかなか奥が深く、本来は高度なテクニックを必要とするものですが、単純に相手の姿勢や動作を真似るだけでも効果があります。たとえば、相手が足を組んだら自分も組み、相手がアゴに触れたらこちらも触れるという具合に、ただ、相手のしぐさをすべて真似すると不信感を抱かせてしまい逆効果ですので、真似しやすい動きをミラーリングするだけでもいいでしょう。 ミラーリングの上級者ともなると、相手と呼吸を合わせることも可能だそうですが、最初はそのレベルまでは難しいでしょう。ただし、相手とお茶を飲んだり、会食したりする場合は、お茶を飲むタイミングや料理を口に運ぶタイミングを合わせると効果ありです。喫煙者同士であれば、タバコを吸うタイミングも合わせやすいでしょう。
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