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■服装が印象を左右する「ユニフォーム効果」特定のイメージを相手に植え付けるなら、服装で印象を操作するのがよく、服装から受ける印象によって、相手の反応が変わるものです。 ★ 服装の違いだけで人が受ける印象は大きく変わる 「ユニフォーム効果」とは、ある服装を見ると、着ている人の人格に結びつけて捉えてしまう心理のことです。白衣装なら「医療や科学に携わる頭のいい人」と感じ、警察官の制服を着ている人には「強そうで頼れる」などの印象を受けやすいのです。 アメリカの心理学者・ビックマンが行った実験では、服装の違いで人の反応がいかに変わるかが証明されました。電話ボックスに10セントコインをわざと置き、そこで電話をかけた人が出てきたら、「ここに10セントを置き忘れたんだけど、見ませんでしたか?」と声をかけたのです。スーツ姿で声をかけると、8割弱の人がコインを返してくれましたが、同じ人間が不潔な身なりで声をかけたところ、3割強しかコインを返してくれなかったのです。 また、ビックマンは別の実験でも、同じ人物が@スーツ姿のビジネスマン風、A白いエプロンを着けたミルクスタンド店員風、B警察官風のガードマンの制服という3種類の服装で歩行者に頼みごとをして、その反応を確かめました。頼みごとを引き受けてもらえたのは、Bが圧倒的だったそうです。 同じ人間なのに、服装によって人が受ける印象が大きく変わるのは確かです。これを逆手にとってたとえば、「インテリ」「ワイルド」「スポーツマン」など、自分が相手に与えたい印象に応じて、それらしく見える服装やメガネなどの小道具を身につけることで、イメージを簡単に操作できるというわけです。
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