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■集団心理活用術「バンドワゴン効果」と「スノッブ効果」人は、多数派になびくか、常に少数派につくとに分かれるものですが、普段の言動を観察し、言葉を変えて誘導法を使い分ける必要があります。 ★ 集団心理に引きずられる人とそれを嫌う人に分かれる 「同調性思考」に示されるように、人は集団心理に引きずられることが多々あります。自分の意志や主義に反することでも、周囲の人につい合わせてしまうのです。日本人は特に集団心理に弱いといわれます。協調性が重んじられる日本では、自分が仲間はずれになることを多くの人が嫌うためです。 そんな集団心理の代表格が「バンドワゴン効果」と呼ばれるものです。パレードの戦闘で音を鳴らす楽隊車が語源で、多数派の意見に流され、流行に便乗してヒット商品に群がる心理を指します。「社会的証明」も、バンドワゴン効果が作用したもの。 選挙でバンドワゴン効果が発揮されると、「アンダードッグ効果」とは逆に、「圧倒的に優勢で勝ちそうな候補」に投票する減少が見られます。 ただし、天邪鬼な人などは、バンドワゴン効果に常に反する行動を見せます。時勢に乗ることを嫌い、わざと少数意見になびくのです。これを「スノップ効果」と呼びます。 相手の普段の言動を見ていればどちらが有効かがわかるので、誘導するのは簡単です。「来週の飲み会、みんな参加するみたいだよ」と言えば、多数派につくバンドワゴン派は傘下するはずだし、スノッブ派を参加させたいのなら、「来週の飲み会、参加する人が少ないみたい。オレ、どうしようかな」と言えば、ほぼ確実に参加するでしょう。
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