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■相手に好意を抱かせるには、まず話を聞くこと自分の話を聞いてもらった人には自尊心が満たされるため、話をよく聞いてくれる人には、必ず好意を抱くようになります。 ★ 人は自分の自尊心を満たしてくれる相手を好きになる 古代ギリシャの哲学者・アリストテレスはこう言っています。「人間は、愛しているときと憎んでいるときでは、同じひとつのものが同じには見えず、まったく違うものに見える」と。つまり、まったく同じことを言われたとしても、好意を抱いている人から言われるのと、敵意を持っている人から言われるのでは、まったく印象が異なるということです。 ですから、人を操るための第一歩は、「相手に好意を抱かせる」ことだと言っても過言ではないでしょう。「そんなこと簡単じゃないだろう。もし、それができるなら、オレはモテモテだよ」と思うかもしれません。 でも、心理学をベースにした、人に好意を抱かせる技術は確かにあるのです。原則として、「人は自分の自尊心を満たしてくれる人に好意を抱く」のです。だから、相手の自尊心を満たす行為をすることで、自分のことを好きになってもらうことは可能です。そのためのテクニックを紹介しましょう。 ★ 話の腰を折られると、相手に不快な印象を抱く まずは、「相手の話をよく聞く」ことです。人は自分の話をしっかり聞いてくれる人には必ず好意を持ちます。有能なセールスマンが、必ずしも雄弁とはかぎりません。むしろ、「お客様の言うことをよく聞くことがセールスマンの極意」と語るセールスマンが多いのです。 逆に、自分が話している最中に話の腰を折られると、誰でも不快に感じるものです。あるいは、「息子が野球部で、ついにレギュラーになりましたね」と話しているのに、「そうですか。私の息子はサッカー部でしてね。先日の試合ではゴールを決めて・・・」などと、他人の話をそっちのけで自分の話を始めてしまうような人は、あまり他人には好かれないでしょう。 ★ たとえ興味がない話題であっても、質問をして話を促すのがベター こんなケースでは、相手は明らかに自分の息子の自慢話を聞いてもらいたいのだから、「へえ、レギュラーとは、すごいですね。それでポジションは?」などと促してあげるのがいいでしょう。 たとえ相手の話が自分に興味がない話題であっても、「すみません。私は野球のことはあまりわからないので・・」と聞き流すのはよくありません。「野球は詳しくないのですが、レギュラーになるのは大変なのですか?」などと質問してあげればいいのです。むしろ、相手は質問されたことで、興味を持ってもらおうと張り切って話してくれるはずです。自慢話を聞いてもらって「この人は、私の話を聞いてくれる」と自尊心を満たされた相手は、あなたに好意を抱くようになるのです。
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