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■共通の敵を作ると嫌いだった人とも親しくなる恋人同士なら、相手が好きなものは、自分も同じように好きになりたいと考えます。 恋人同士は同じ趣味や興味を持てば、さらに親しくなれることを無意識に知っているので、女性は同性同士のグループでお喋りをしていても、話し手に同調するように努めたりします。 とりあえず「かわいい」を連呼することがあるのも、そう言っておくことでお互いの仲が良好になると分かっており、グループ内で共通の敵を作って話題にするのも、同調することでお互いの仲を保とうとしているからです。 たとえ自分にとって敵ではなくても、仲間はずれになるのを嫌って同調する人が多いです。 好きなものだけでなく、相手が嫌いなものを同じく嫌いになることもあります。これは自分と同じものを嫌っている人とも味方になりやすいという原理が働くのです。 これもハイダーのバランス理論の応用みたいなものです。 そのため、たとえ自分が苦手な人だったとしても共通の敵がいることによって同調を生み、お互いに親しくなることがあるのです。 不思議な心理ですが、世の中にはそういうことがよくあります。 学校で嫌いな人がいた時、その人のことを好いている人とは同調しにくいので仲良くなりにくいですが、同じく嫌いだという人に出会うと急に意気投合して仲良くなったりするのはそのためです。 共通の敵がいるということで仲間意識が芽生えるため、苦手だった人でも分かり合える存在に変わりるのです。 誰かと同じ人の悪口を言い合う内に仲良くなることがありますが、悪口を言っている仲間同士は良いですが、周りの人には良い印象を与えませんので、やりすぎると信用を落としてしまいますよ。 また一緒に悪口を言っている相手も、共通の敵がいる間は仲良くなれても悪口でつながっているだけなので、危険な関係にもなります。 できるだけ悪口ではなく、誰かの良いところを言いあえるような人と仲間になれば、今後も関係は良好に続いていくことが多いです。 |
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