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■ピグマリオン効果を発揮するには褒めて育てるほうがいい教育でも会社の営業でも、モチベーションが結果に大きく反映してきます。 モチベーションは、教える方も教えられるほうも高いほうが、より良い結果を得ることができますが、これは期待されると、期待してくれた人に好感を持ち、なるべく期待に応えたいと思うからです。 こういう現象を「ピグマリオン効果」と呼ばれており、つまり他者への期待値がその後の成長を決定づける大きな要因のひとつになるというものです。 好意に応えたいという「好意の返報性」があることからも、褒められたいと思う人がいるほうが人は育ちます。 あなたも昔、好きな先生の科目はテスト勉強もよくするし、授業も楽しかったという経験がありませんか? 楽しいという経験は人を成長させる上でとても大切なことです。 叱られてばかりだと、叱る人のことも苦手になると同時にモチベーションも下がっていくのでどんどん悪い方向に進んでしまいます。 学校で生徒の成績を上げたいと思うなら、叱る効果よりも、褒める効果のほうが良い結果を生み出すことができます。失敗して叱られる恐怖よりも、褒められると嬉しい、楽しいと思う環境のほうが人は伸び伸びできるからです。 昔から「褒めて育てよ」と言いますが、それは大変理にかなった方法だったのです。 褒めて育つのは学校だけでなく会社でも同じです。 いつも上司に叱られてばかりだとモチベーションはどんどん下がってきます。 ノルマを与えた時に、それをこなせなかったことを責めるのではなく前回よりも伸びた時、それを褒めるほうがこれからのモチベーションが上がります。 成績や頑張りを褒めるだけでなく、その人自身の何かを褒めるという行為はお互いの人間関係を良好に保つためにも効果的です。「すごいね」「今日の服装素敵」「感動した」などというだけでも、相手はあなたのことを好意的に見てくれます。 それはたとえあなたの上司に言っても効果があり、「今日のネクタイ素敵ですね」など相手を褒めることでその好意は自分にも返ってくるのです。 |
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