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■男と女でお金の扱い方が違う恋愛心理女という生き物を理解するカギの一つは、「女は幸福をお金で買えると思っている」という事実です。 男だって、お金を稼ぐために働いて、好き放題しているのではないかといわれそうですが、まったくその通りとしかいいようがありません。でも、お金に対する取り扱いや考え方に大きな違いがあるのです。 ただ男と女を比べた場合に、女は男より快楽、利害、虚栄に弱く、その分だけ、物質的な欲望が強いといえます。 さて、モノですが、モノの基本、根底にあるものは、いうまでもなくお金です。 いまのような経済社会では、お金がないのは不幸につながります。 「お金で幸福が買える」とまでは思わなくても、女はお金に対する執着心は非常に強いといえます。 ただ、ここから先で男が間違ってしまうのは、女のお金に対する執着心と男とのそれとは、根本から異なっている事実を見逃してしまうからです。 それはどういうことかといいますと、女のお金への執着心とは、次々と事業を拡大し、巨額の財産をつくる性質のものではないことです。 簡単にいってしまえば、男の金への執着は達成感であり事業欲でもあり、ためこみ、増やすことにありますが、女のお金への執着は、使うことだということです。 天才的なクチュリエールだったココ・シャネルは、ピカソ、ダリ、コクトー、ラディゲといった超一流の芸術家たちとの交遊でも有名ですが、そのシャネルが非常に鋭い男性鑑別の言葉を残しています。 それは次のようなものです。 「私は男を判断するとき、お金の使い方を見るのよ。稼ぎ方でもないし、財産が少ないかでもないの。お金の使い方でその男の価値は決まるのよ」 この言葉は男にとって、きわめて示唆に富んでいると思いませんか。 シャネルは、ディオール、ポール・ポワレとともに、世界のファッション界に偉大な足跡を残した女王的存在ですが、同時に自立する女性の先駆者でもありました。 ということは、いまの女性たちも、シャネルと同じような考え方をしはじめているということです。
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