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「彼女を家まで送る時間」は絶好のチャンス




人には帰巣本能があります。自分の住む場所(巣)から、どんどん離れていくのは、ふつうの精神状態なら不安になるものです。

したがって、時間がたつにつれて、巣に近づいていくデートコースの設定が望ましいといえます。



たとえば、横浜に住んでいる女性と、六本木、赤坂で会って、それから上野、浅草へ移動ではあまりいいとはいえません。距離の問題というより心理の問題で、逆にしたほうが賢明です。

家に近づくにつれて、安心感、解放感が出てきて、口のきき方も親しげになります。そこから思わぬホンネが聞けることもあります。

送っていくにも、ただ時間がきたから「送ろう」ではなく、たとえは「あと20分だけ・・・」といって、20分たったらきっちり席を立つのです。
この方法で送っていくと、女のほうは後ろ髪を引かれるような気になるものです。

ダラダラ帰さないでいると、実家に住んでいる女性の場合は、落ち着かなくなって「もう帰らなければ」と一人でさっさと帰っていくかもしれません。それでは「送る」チャンスを逸してしまいます。

男が女を送るのは、一つのマナーですが、デートの回数を重ねたときは、判で押したように「いつも送る」のではなく、「たまには送らない」のもテクニックの一つです。

いつも必ず送っていると、それが習慣になった女には「あたりまえのこと」に思えてきます。あたりまえのことをされても、感謝の気持ちはうまれません。
また女は変化を求めたがる人種です。

毎日毎日、同じ暮らしをすることにイヤ気がさして、夫に何の不満もないのに、「この状態が死ぬまでつづくのかと思ったとたん離婚したくなった」という奥様方もいるぐらいです。

このような性質を持っているのが女ですから、退屈させないためにも、アクセントとしての変化をつける必要があります。

送りとどけるのに費やす時間は、二人の仲を急速に近づける濃密な時間です。しかし、何ごともなく自宅の近くまで来てしまったら、潔くサヨナラをいうべきです。

よく玄関まで送りたがる人がいますが、家に入れてもらえる可能性がある場合をのぞいて、ドアから数十メートル前で引き返すべきです。
車もなるべく自宅に近づけない気配りが必要です。親や近所の手前もあるからです。



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