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■男は女性ほど簡単に自分の気持ちがわからないもの「夫が何かで悩んでいるとわかると、気が狂いそうな気分になるわ。『どうかしたの』って聞いても、彼は『別に』って言うだけ。自分がどんなにひどい常態か、気づいていないらしいのよ」 「彼と私は、始終同じことが原因でケンカになるんです。二人のことで何か話し合いたいと思っても、彼にはその気がありません。私は思っていることを洗いざらい話すのに、彼はただ聞いているだけ。それに対して何も言ってくれません。とうとう私が『あなたは冷血漢よ!』と怒鳴って、ひどい争いになるんです」 ★ ここに、あなたが知らなければならない、男性に関するとても重要な秘密が隠されているのです。それは、ほとんどの男性にとって、感情という内なる世界は未知の怖い世界であるということです。 @ 男性にとって感情の世界はなじみのない世界なのです ほとんどの男性が、心ではなく頭の中に踏みとどまるように条件づけされてきました。それで、たっぷり時間をかけて自分の感情の中身を徹底的に調べてみることに慣れていません。 人間は、もっともよくなじんでいるものを心地良く感じるものです。女性は男性よりも感情となじみ深い。誰も不愉快なことをして過ごしたいとは思わないし、自分が苦手なことをするのを楽しいと思わないものです。 あなたが現代美術の知識にかなり自信を持っていれば、おそらく人とその話をするのを楽しいでしょう。株を買ったことがなければ、そういう話をしても楽しくないはずです。 男性は喜怒哀楽を感じる能力にはたいして自信がないので、自分の気持ちをよく考えてみたり、それを言葉で表わしたりすることを、女性たちが望むほど楽しんでいませんが、それも驚くにあたりません。 A 感情の世界を訪れることで、男性は自制を失ったような気分になる 何かが苦手だと思うと、男性は自分がされに支配されているような気分になります。まるでそれを制する力が彼にあるのではなく、そのものが彼を制する力を持っているように思うのです。この支配できないという感覚が、男性には恐ろしいのです。それで、なんとしてもそれを避けて通ろうとします。 だから感情の世界も避けようとします。というのも、彼らの感情の世界はいろいろ問題を抱えているので、男性はそれをうまく支配できるとは思えず、緊張を強いられるからです。 感情に関わる行為は、自分の気持ちを話すことも、疑問や心配ごとを口にするとことも、そして自分が何を必要としているかを言うことさえも、男性には重荷に感じられるのです。
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