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■助け合うことで、みなが幸せになれる★ 嫌な理由を大げさに考えてはいませんか? あなたの身の周りに、苦手な人はいますか? その人の話し方や態度、あなたへの接し方など、苦手な理由もあるでしょう。しかし、それはあくまで、あなたの個人的な感覚に過ぎません。 物事の感じ方や受け取り方は人それぞれです。あなたが「嫌な人だな」と思っている相手は、別の人から見ればとても好ましい「いい人」だと思われていることもあるのです。 相手への認識が悪い方向にゆがんでいることを、アドラーは「基本的な誤り」と呼びました。あなたは苦手な相手に対して、次のような誤った受け取り方をしていませんか。 たとえば、自分に対してとてもつらく当たってくる人がいる場合、実はそれほど嫌われていないのに、大事のように感じてしまっているだけなのかもしれません。これは基本的な誤りの一つである、「誇張」です。誇張には「自分が大勢に嫌われているかのように考えてしまう」というケースもあります。 どのような場合でも、実際はどの程度なのかを、冷静になって考え直してみましょう。 あなたに対してつらく当たってくるという人は、実際は誰に対してもそのような態度だという可能性があります。大勢に嫌われているような感じる場合は、本当に自分を嫌っていそうな人が何人いるのか、数えてみてください。実際は数人だけかもしれません。 ★ 小さなことを見落とさないように 基本的な誤りの中に「見落とし」というものがあります。これは、視野の狭さです。他人から「嫌われているのでは?」と感じたとき、その記憶を延々と気にし続けてしまうことがあります。そのせいで、特に嫌われていないという事実を見落としてしまうことがあるのです。 もしかすると、相手があなたに好意を示していたのに、その瞬間を見落としていた恐れもあります。 真実を見落とさないように、注意深く接してください。「本当は、嫌な相手ではない」と思える瞬間を見つけられたとき、あなたの中にあったゆがんだ認識が消え去り、自然につき合える相手になるでしょう。 相手に対するイメージは、あなたの認識によって変わります。あなたの中にある「苦手な人」像を変えることができれば、苦手意識はなくなるのです。
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