|
■おまじないや縁起かつぎは、どこまで効く?面接など人前で立つ直前に「人」という字を手に書いて飲み込んだり、試験の前に「必ず勝つ」という言葉をもじったお菓子を食べてみたり・・・。 人は人生の中で大切な出来事を成功させたいとき、迷信や縁起ものに運命をゆだねることがあります。 人によっては、幸運のお守りを身に着けて、運気をアップをさせようとする人もいることでしょう。 ★こうしたラッキーアイテムや縁起ものの力は、実は迷信ではなく本当に人を幸運にさせたり、成功に導いたりする効果があることが、心理実験で確かめられており、その実験を行ったのは、ドイツのケルン大学研究チームです。 まず、実験の参加者全員にやってもらったのはパターゴルフです。 その際、半数の人には「あなたの打つボールはラッキーボールです」と知らせたところ、参加者は10球のうち平均6.75回をカップインさせました。 残り半数の人たちは何も告げられずにプレーしましたが、カップインしたのは、10球中4.75回だったそうです。 つまり、ラッキーボールだと知らされただけで、20パーセントもカップインの成功率が上がったということです。 また、「神経衰弱」と似た記憶力を試すトランプの実験では、ラッキーアイテムを持っている人のほうが、持っていない人より30パーセントも記憶力が良かったという結果が出たといいます。 他にも、特定の実験者たちに「あなたのために幸運を祈ります」と指をクロスするマークを見せたところ、それだけでそのグループの仕事の効率が上がったという報告もあります。 研究チームは、ラッキーアイテムは身に着ける人の緊張感をやわらげる効果があり、そのため平常心でことに当たれることが成功率アップにつながったと結論付けました。 信じることが良い結果をもたらすのは、確かなようです。 |
|
||
Copyright(c)2015 大人のための心理学 all rights reserved. |