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■突然、嫌な思い出がフラッシュバックしてくるのは突然、なんの脈絡もなく、思い出したくもない「嫌な記憶」が蘇って落ち込んだことはないでしょうか。ないという人のほうが珍しいはずで、誰もが経験しているのではないでしょうか。 過去の恋愛の悲しい記憶が蘇ってきて泣きたくなることもあるでしょうし、子供の頃や青春時代のほろ苦い思い出に身悶えすることだってあるでしょう。 一口に嫌な思い出といっても、その内容は人それぞれで、悩みや悲しみの重さも、人によってさまざまです。 嫌なことなど早く忘れたいし、思い出したくもないのに、予告もなしに蘇ってしまう。その原因は何でしょうか。 ★実は、心の中の無意識というもう一人のあなたが本当は忘れたくない、忘れてはいけないと思っているからかもしれません。 心の葛藤が解決されていない状態を、心理学では「未完了の思い」といいます。過去の怒りや悲しみがしっかりと解決されていない場合、心にはモヤモヤしたものが残ります。そのモヤモヤをなんとかしたいからこそ、無意識では嫌な記憶を忘れてはならないと思うのでしょう。 悲しい記憶もほろ苦い思い出も、未完了のまま心の奥底にしまい込んでいるので、ちょっと戸締りが悪いと、記憶の倉庫から漏れ出してしまうということです。 ★根本的に消去したいのであれば、未完了のものを完了させる必要があります。第三者に話を聞いてもらうのも、とても効果的な消去法です。誰かに共感してもらえると、人は心が癒されます。 それが恥ずかしくてできないのであれば、過去の嫌な思い出を言葉にして表現するという方法もあります。日記につけてみるのです。つらい体験の言語化には、未完了の感情を解消する作用があるからです。 保存したデータを、外付けのハードディスクに移し替える要領と似ているかもしれません。ぜひ試されてみてはどうでしょう。 |
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