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■「好きこそものの上手なれ」は本当か?「好きこそものの上手なれ」とは、好きなことにはおのずと熱中できるから、上達するのも早いものだという意味のことわざです。 勉強でもスポーツでも音楽でも、「好きでやっているヤツにはかなわない」とよくいいます。それほど「好き」という気持ちにはパワーがあるということでしょう。 ★人間の脳には、「可塑性」という性質があります。これは、「繰り返し刺激された脳の神経接続は強化される」という性質のことです。 可塑性ってちょっと難しい言葉ですが、粘土を指で押すと押したところが凹んで、それがそのまま残るでしょう。それが可塑性です。風船のように押しても戻ってくることは弾性といいます。 脳は可塑性があるから、記憶が残ってしまいます。そのおかげで私たちは、さまざまなことを学ぶことができるというわけです。 そして、同じ場所が繰り返し刺激されればされるほど、その活動に使われ、脳の領域は発達します。 一度では覚えられない算数の九九も、繰り返すことで暗記できてしまいます。それも脳の可塑性のなさるわざです。 嫌なことはおっくうなので、どうしても始動が遅くなり、繰り返すのも面倒です。いやいや行うので押す力も弱いし、一回やって「もうや〜めた」となってしまうので、さすがの可塑性もあまり効きません。 ですが、好きなことをやる場合は別です。おっくうがるどころか、進んで繰り返してしまいます。スマホのゲームなんかはまさにそれでしょう。だから、上達もおのずと早くなるというわけです。 上達したいのなら、そして一生できる仕事を見つけたいのなら、まず好きになることです。好きでいられる何かを見つけることです。 |
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