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■なぜ、年々、時が経つのが早くなるのか目を覚ましたあなたの目にカレンダーが飛び込んできたとします。 あなたはきっと思うでしょう。 「一年が経つのってホントに早いな」 しかも歳をとればとるほど、一年はどんどん短くなっていくように思える。子供の頃はあんなに一年が長かったに・・・・。 なぜ、そう思うのでしょうか。 その答えらしきものを世に発表した人がいます。 それが「ジャネの法則」の発案者ポール・ジャネ。ジャネは19世紀のフランスの哲学者で、甥にピエール・ジャネという心理学者がいて、その甥が著作で紹介したことでこの法則は世に知れ渡ることになりました。 ★その法則とは、「生涯のある時期における心理的長さは、年齢の逆数に比例する」というものです。 たとえば、30歳の人間にとって1年の長さは人生の30分の1ほどです。 ですが、3歳の子供にとっては3分の1に相当します。 つまり、大人にとっての10年間は、3歳の子供にとっての1年間にしか感じられないということです。 10歳の頃と比べてみても、30歳の大人にとっては1年が3分の1に目減りしているわけですから、それは短く思えて当然でしょう。 逆に言えば、10歳の子供の1日は、30歳の大人の3日分もあるということになります。小学生の頃の夏休みは長かったと感じ、大人になってからの休暇があっという間に終わってしまうように感じるのもしかたがないかもしれません。 心理学者の中には、こんな考え方をする人もいます。 子供の頃は、見るもの聞くものが未経験のことばかりであり、その一つ一つが、強烈な思い出や記憶となって心に刻まれるので、時間が長く感じられる。 ですが、大人になると、未経験のものはほとんど減り、経験によって処理できることが多くなり、その分、新鮮さや強い印象が薄れる上に、無意識のうちにやってしまうことも多くなります。だから、時間を短く感じてしまうというのです。 |
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