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■逃げ出すことが、最良の策になることもある中国の兵法書に「三十六計逃げるにしかず」という言葉がありますが、つまり、36通りの作戦が載っているといいます。 ですが、頭をひねくり返してもそんなに難しい作戦を使うより、結局は「逃げるのが一番手っ取り早くて効果的」だというのです。 どうにもならないものなら、まずはいったん逃げて態勢を立て直し、再度挑戦したほうがずっといい結果が得られるという教えです。 これは現代でも通用する言葉です。 ★「リフレーミング」という心理学用語がありますが、考え方の枠組み(フレーム)を変えて物事を違う視点から眺めると、意外な解決策が見つかることがあるのです。 最近、よく耳にするのが、パワハラ、セクハラ、モラハラといったさまざまな「ハラ」がつく言葉。 この「ハラ」は苦しめる、悩ませるという意味の「ハラスメント」です。 組織の中で仕事をしていると、耐えがたく辛い目にあうことも少なくありません。それらに逃げずに立ち向かったばかりに「うつ病」や「適応障害」を発症してしまう人も増えています。 メンタルヘルスの観点からも、辛すぎる現実からは逃げたほうが正解です。 特に、「適応障害」の傾向があるとアドバイスされたら、まずは今の環境から逃げ出す手立てを考えましょう。 「適応障害」は「うつ病」と違って、ストレスの原因から距離を置くと抑うつ状が緩和され、自分の人生を取り戻し、楽しむ余裕が出てくるからです。 今もし、次のような身体的症状が出ているなら、ぜひ、この言葉からのアドバイスを思い出されてください。 「突然、涙が出てくる」 「動悸がする」 「不眠やひどい頭痛が続く」 など。
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