|
■短時間で自信を持てるようになる方法たとえば、私たちが服を買うとき、高価な服を買う場合はなおのこと、できるだけ念入りに選んでより良いものを買おうとするでしょう。 予算を頭に入れつつ、その範囲内で最高のものを買うべく比較検討し、用途に合うか、他店にもっとベターなものがないかなどを確かめて、やっと購入を決断するはずです。 そこまでして最高のものを手にしたはずなのに、私たちはしばしば「思ったよりよくなかった」「もっと安く買えたかも」「他の服のほうがよかったかなぁ」などと思い悩むことがよくあります。 これは選択肢が豊か過ぎる現代ならではの悩みなのかもしれません。選択肢が増えることは良いことなのに、その自由さゆえに現代人は過剰なストレスを抱え込み、選択肢の呪縛にはまり込んでしまうようなものです。 ★そんな、自分で決めたことに頭を悩ませてしまう人のことを心理学者バリー・シュワルツは「マキシマイザー」と名づけました。一方、手にした結果に一応満足してしまえる人のことは「サティスファイヤー」と命名しました。 服選びに限らず、仕事というのはある意味、決断の連続です。そのたびに、「ああ、あっちにしておけばよかった」「失敗したなぁ」と後悔していては、神経はすり減るばかりです。精神衛生上よくありません。 もし、あなたが「自分にはマキシマイザーの傾向があるかも」と思ったとしたら、クヨクヨしないためのちょっとしたコツがあります。 ★自分の決断に自信が持てなくて、クヨクヨしてしまったりモヤモヤしたものが取れない場合は、洗面所へ行ってしっかり手を洗えばいいのです。 石鹸の泡と一緒に、モヤモヤも下水溝に流れていってくれるはずです。 「えーっ、そんなことぐらいでクヨクヨしなくなるの?」と、いぶかしげに眉をひそめる人がいるかもしれませんが、これは心理学実験でも確かめられています。 そういえば、神道では邪念を払い、心を清めるために、「禊(みそぎ)」と称して滝行などを行うことがあります。 滝行とまでいかなくても、神社やお寺でも拝む前に手と口を清めます。すると、なんとなく心身ともに清められ、気持ちが改まったような気がするものです。 そうした風習は、単なる儀式というだけでなく、私たちの思考や意識に実質的な変化をもたらしてくれているのです。 もし、自分のした決断に迷いを覚えたときは、一度、試されるのもいいでしょう。
|
|
||||
Copyright(c)2015 大人のための心理学 all rights reserved. |