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■ストレスを感じたときに思い出したいこと中国の哲学者・老子の言葉に、「上善は水のごとし」というのがあります。 ★老子は「最もすばらしい生き方は、水のように生きること」だといいました。淡々としてこだわらず争わず、何かにぶつかっても自由自在に形を変えていく。 そのような生き方こそが最上の善であるのだと。 確かに、こだわりや執着が強くなればなるほど、まわりの人との衝突や悩みが多くなります。また、人と競い争えば周囲と衝突し、思わぬ人から足元をすくわれたり、攻撃されたりします。 まわりと衝突するだけではありません。考え方や心がかたくなだと、心も折れやすくなります。 だから、「水のように柔軟でありなさい」というのが老子の教えであります。 心理学でも最近、「レジリエンス」という言葉が注目されるようになったようです。 レジリエンスとは、折れない心、逆境を乗り越える力、復元力といった意味です。 ストレスの多い現代社会では特に、「跳ね返す力」ではなく、「しなやかに受け止め、時に受け流す力」が必要とされます。 いってみれば、猫のような柔軟性が必要だということです。 猫は高いところから落ちても、体の柔軟性を使ってうまく衝撃を逃がして、ふわっと着地することができます。 現代というストレスの多い時代には、そんな能力こそが求められています。 さて、あなたにはその力、どれぐらい備わっているのでしょう。
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