|
■「限定品」という言葉に弱い心理とはなぜ、金やプラチナは高値がつくのでしょうか。 理由は簡単で、それらの産出量が少ないためです。鉄や銅は産出量が断然多いので、金やプラチナに比べると格段に値段は落ちます。 トリュフ、キャビア、フォアグラといった食材が高いのも同じ理由です。必ずしも、その食材自体が誰にとってもおいしいからではありません。 ★数が限定されているものは、貴重で手に入りにくい。それだけの理由で、人はそれに過剰に価値を見出し、魅力を感じてしまう生き物なのです。それを「スノッブ効果」といいます。 テレビショッピングなどで、「限定1000個です」「数に限りがありますので、お早めに」といったアナウンスがあると、思わず目で追ってしまうのはそのためです。 販売期間を限定されても、人は簡単に心を動かされます。「三日間限定の大セール」「受付は午後6時まで」といった言葉にも人は敏感に反応してしまいます。 また、特典をつけて限定性をより高めるという手法で、消費者の心理に揺さぶりをかけてくる場合もあります。「2セット購入で送料無料」「今ならコレがついてきます」といった呼びかけ、よく耳にしますね。それらは特典を付け加えることで、限定性をより高めて購買意欲を高めようという戦略です。 ですが、消費者だって、そう簡単に財布の紐を緩めません。買いたい衝動を我慢する人もいるでしょう。 そういう人に有効なのが、限定の理由付けです。 「○○産の貴重な原料を使って、丹念に手作りしていますので、今回お届けできるのは90セットのみとなります」 などと理由を付け加えると、消費者に納得感が生まれ、買いたい衝動に火をつけることができるのです。 さて、あなたは「限定」という甘い誘惑に抗える自信はおありでしょうか。
|
|
||||
Copyright(c)2015 大人のための心理学 all rights reserved. |