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■待たされてもイライラしない秘密があるスーパーのレジにしろ、病院の受付にしろ、また、遊園地にしても、はたまたラーメン店にしても、私たちはさまざまな場所で、待つことを強いられています。 それらの待ち時間は、長い人生の中から見ればほんのちょっとの時間かもしれませんが、世の中のすべてがスピードアップの時代です。もし、待ち時間を時給に換算したら、誰もがゾッとするのではないでしょうか。 待たせるほうも客商売なので、待合室にテレビを置いたり、雑誌や本を常備することで、お客のイライラを緩和しようとする配慮をしているところもあります。実際、病院や銀行などでは、そうした配慮がなされています。 ですが、場所によっては、そうした配慮が難しいところもあるでしょう。 他にイライラを鎮める何か効果的な方法はないものでしょうか。 実は、なくもないのです。しかも、比較的簡単で、コストもあまりかからない方法があります。 ★それは、「鏡を設置する」という方法です。鏡を設置さえしておけば、お客はそれほどイライラすることがないというのです。 たとえば、デパートのエレベーターの外や中には鏡が使われていることが多いと思いませんか。あれはまさに、お客が待ち時間でイライラしないようにとの目的で設置されているものなのです。 自分の姿が人の目にどう映っているのかが気になる心理を「公的自己意識」といいますが、ナルシストに限らず、それは気になることです。ですから、私たちは鏡を見ると、つい髪型や服装の乱れをチェックしたり、女性ならお化粧の具合を確かめたりしてしまいます。その結果、鏡があるだけで、それほど退屈することなく、待ち時間を過ごせてしまうのです。 だとすると、行列のできる人気ラーメン店の外壁にもぜひ、鏡を設置してもらいたいものです。 |
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