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■電車で端っこの席に座りがるのは、なぜ電車の席がガラガラに空いているとしたら、あなたはどこに座りますか。 大半の人は、一番端に座ると答えるのではないでしょうか。 その理由は、まず利便性でしょう。片側に堂々と体を傾けることができますし、開閉扉に近いので、降りる駅に着いたらすぐ出られます。 心理面では、端っこのほうが落ち着けるというのは確かです。他の場所では、混んでくると隣り合う二人に挟まれてしまう格好になります。 ですが、端っこなら隣り合う人は一人です。精神的にもあまり窮屈さを感じないでしょう。つまり、端っこはホッと落ち着ける場所なのです。 それにしても、座る場所のちょっとした違いで、なぜ落ち着けたり落ち着けなかったりするのでしょう。 それは、私たちが「パーソナルスペース」を持っているからです。 ★人は誰しも周囲に自分だけのスペース、個人空間を持っています。見えないバリアのようなものを張っているのです。 そのパーソナルスペースに他人が入ってくると、縄張りを荒らされたような気分になって緊張し、時には不快感まで覚えてしまいます。 男性ならお分かりでしょうが、男子トイレで誰かが隣の小便器に立ったときのあの緊張感や不安感。あんな気持ちになるのも、パソナルスペースを侵害されたせいなのです。 端っこの席は、少なくとも片側は守られています、ですから人は、なるべくパーソナルスペースを守るために、電車の席は端っこに座りたがるということです。 |
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