大人のための心理学
男女のすれ違いや相性の悪さ、苦手な人づき合いなどを乗り切るためには、大人の心理学で他人だけでなく自分の心のメカニズムを知ることで、あなた自身の自信を取り戻し自分を改革する第一歩にしよう
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■サポーターの応援は本当に選手の力になる
プロ野球やサッカーのJリーグでは、自分のホームの本拠地(ホーム)と、相手チームの本拠地(アウェイ)の双方で戦うことになっていますが、ホームで戦うほうが勝率が高くなることはよく知られています。 それは、いつも練習している環境で試合ができることでグラウンドのコンディションを把握しやすく、心理的に安心して落ち着いたプレーができるからです。 心理学でいう「ホームグラウンド効果」が働くわけです。 それだけでなく、ホームではファンやサポーターの熱い応援が後押しをしてくれます。 ★人は、注目されたり期待されたりすると、モチベーションが上がって、いつも以上の力が出ることがあるのです。そんな心理を「ホーソン効果」といいます。 この心理学用語は、アメリカに実在したホーソンという工場の名に由来しています。 ある日、経営者が作業員にこう告げました。 「調光と生産性の関係を調べるために、これから実験を行う」 さっそく実験は開始されたのですが、結果は、照明を明るくしても、暗くしても生産性は上がるというものでした。 ではなぜ上がったのかというと、実験が衆人環視の中で行われたことが大きく影響したようです。 作業員は、会社の幹部に注視されることで、「真面目にやらねば」「頑張らねば」と、いつも以上にモチベーションを高めました。そのおかげで、照明の明るさに関係なく、生産性が上がったというわけです。 野球もサッカーも衆人環視の中で行われるからこそ、選手はより高度なパフォーマンスを披露できるということです。 小学校の運動会で、家族総出で我が子に声援を送っている姿をよく見かけますが、あの声援は決して無駄にはなっていないということです。 |
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