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■渋滞になる心理と対処方法行楽の季節は、渋滞の季節でもあります。どこの高速道路も、行楽地へ向かう車でびっしり。車内のうんざり顔が目に見えるようです。 ★そんな車の渋滞が始まるのは、だいたい右側の追い越し車線からだということをご存知でしょうか。 競争心が強くてせっかちな人のことを、心理学では「タイプA」と呼んで分類されていますが、渋滞となると話は別で、普段はマイペースな「タイプB」の人でさえ、少しでも早く車を前へ進ませようと焦り始めます。ですから、こぞって右側の追い越し車線を走りたがるようになります。 そのため、右側の追い越し車線をより多くの車が走るようになり、結果としては渋滞はまず追い越し車線から始まることになるのです。 ということは、渋滞発生時は左車線のほうがかえって速く進む確率が高いということでもあります。 それを頭に入れておけば、「この先渋滞」という表示が出たら、あらかじめ左車線を走っておくのが良策といえます。 日本の高速道路は「渋滞ここから○○km○○分」といった渋滞表示が非常に充実しているし、今は渋滞情報を知らせてくれるカーナビもあるので、心理的には大いに助かります。人間、先の見えない苦難ほどつらいものはないでしょう。 渋滞時に左車線にいると、サービスエリアやパーキングエリアに入りやすいというメリットもあります。休憩は、ドライバーや同乗者の肉体的負担だけでなく、心理的負担も大いに軽減してくれます。 現代では、渋滞はほぼ90%は出発前から予測できます。それでも、旅の予定が決まっていれば出かけないわけにはいきません。 その場合は最低限、渋滞のピークを外すようにするだけで、ずいぶんと負担は違ってくるでしょう。
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