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■アイデアが生まれやすいのは、こんなとき小・中学生だった頃は、あんなに教科書を落書きで汚しまくっていたのに、だんだんと落書きをしなくなってきます。 ですが、それは当然のことで、社会人になれば落書きなどしているヒマはなくなるし、第一、そんなことをしているところを上司にでも見られたら、このご時世、ボーナスの減額どころの話ではなくなるでしょう。 そう思う人も多いでしょう。 ですが、本当は、社会人こそ落書きをすべきで、落書きにはさまざまな効用があります。 ★まず、落書きは、ふだんあまり使わない右脳を目覚めさせ、左脳に偏りがちな脳のバランスをよくして、脳全体の働きを回復してくれるのです。つまり、脳をリフレッシュさせてくれるのです。 そして、落書きは、発想力を鍛えるのにも役立ちます。 脳科学者の茂木健一郎氏によると、無意識状態の脳はリラックスしており、ふだん思いつかないような意外なアイデアが生まれやすくなるというのです。そういう状態を「脱抑制」と呼ぶそうです。 また、集中力や暗記力も鍛えられます。 それは、イギリスの心理学者が実験によって確かめられています。 実験は、40人の参加者に人と場所の名前を聞かせ、後でそれを書き出してもらうというものです。その際、参加者の半数には紙に落書きをしながら聞いてもらったのです。 すると、落書きしながら聞いた人たちは、それしなかった人たちより約3割も多く名前を思い出すことができたというのです。 つまり、会議中でも耳を傾けながらの落書きは、気が散るのを防ぎ、話に集中するための手段になり得るということです。 試してみる価値はありそうです。
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