|
■BGMは、仕事の効率を上げるのかあなたは、仕事や勉強中に音楽を流しますか。それとも流しませんか。 ★音のない静か過ぎる環境では作業効率が低下することは、過去の研究からもわかっています。 私たちの身の回りには環境音(風の音や時計の音など)があるので、静か過ぎるとかえって気持ちが散漫になってしまうようです。図書館などがその例でしょうか。では、仕事中には音楽を流したほうがやはり効率が上がるのでしょうか。 音楽には、人の行動や気持ちを変化させる力かあります。 実際、ポップな音楽を聴いていると、体や気持ちが自然とリズミカルになり、工場のラインのような習慣化された作業であれば、集中力や生産性を上げることがわかっています。 学術雑誌「ジャーナル・オブ・オーガニゼーション」によると、音楽はグループで協力しながら行う仕事の場合は、作業をする人たちの協調性を養い、組織や社会への貢献度を高めることが実証されているようです。 ですが、すべての仕事の効率が上がるというわけではないようなのです。 フロリダのアトランティック大学の教授によると、45人の生徒にエッセイを書かせて、早さを比較したところ、音楽を聴きながら書かせたほうが時間がかかり、作業効率は下がったということです。 作文や論文など、ものを書く仕事の場合、音楽が頭で考えて文章を整理するときの妨げになる傾向があるようです。特に締め切りがあったり、タイトなスケジュールが組まれていたりする場合は、その傾向が強いという結果が出たようです。 ある脳科学者は、勉強や仕事を始めるときに音楽をかけると、脳は新しい刺激のほうに反応するので、音楽に気をとられて仕事がはかどらなくなるといいます。 ★仕事に集中し始めて「ゾーン」(自分集中できる空間的な範囲)に入ってしまうと、今度は音楽は耳に入ってこなくなる。だから、かけていても無駄になるというわけです。 たしかに、本当に集中したいときには、音楽は思考の妨げになっているように感じますが、みなさまはどうでしょう。 |
|
|||
Copyright(c)2015 大人のための心理学 all rights reserved. |