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■部屋の片づけ下手を克服する方法「割れ窓理論」というのをご存知でしょうか。 建物の窓ガラスが割れたままだと、その建物は十分に管理されていないと思われ、誰かが勝手にゴミを捨てに来たり、ほかの窓まで割られたりするようになり、やがてはもっと環境が悪化して、建物の中や周辺で犯罪が多発するようになる、という犯罪理論のことをいいます。 ★小さな事柄の放置が大きな犯罪の温床になるという、アメリカの犯罪心理学者ジョージ・ケリング博士が提唱した理論です。これは日常生活にも当てはまります。 たとえば、部屋の片付け、仕事に疲れて帰宅して、ちょっと面倒だからと、脱ぎ捨てたシャツや靴下をそのまま放置したり、飲み終わったビールの空き缶やスープの残ったカップラーメンをそのままにしておくと、そこから秩序が崩れ始めます。 部屋のカオス度は次第に増していき、いつの間にか汚さが気にならなくなります。そうなると、片付けるのがもっと億劫になって、しまいには散らかり放題のゴミ箱のような部屋になってしまいます。 「部屋は住む人の心を映す鏡」といいますが、さて、あなたの部屋は大丈夫でしょうか。もし、あなたの部屋がこのまま放っておくと、危険水域を越えてしまうのだとしたら、今のうちに対策を講じたほうが賢明です。 そのためには、割れ窓理論の逆の行動をとる必要があります。 ★つまり、「些細なことと思っても見て見ぬふりをしないこと」です。 脱ぎ捨てたシャツや靴下は、そのまま放置しないで洗濯カゴへ入れる。食べたり飲んだりしたゴミは、その場で分別してゴミ箱に入れる。それを習慣にすることです。 いつもキレイな状態を保っていると、今度は逆に散らかすことができなくなってしまうものです。 ディズニーランドが敷地内の清掃や修繕を毎日徹底的に行っているのも、それをねらってのことです。きれいな場所を汚したいと思う人はいませんでしょう。 |
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