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■恋愛ドラマのヒロインになる空想は現実からの逃避人は誰でも現実世界で嫌なことが起きると、その問題から逃げたくなります。 漫画や小説に入り込んで、自分をヒーローやヒロインにして空想することで、現実から目を背け酔うとすることがありますが、この現象を心理学では「退避」といわれ、困難な状況や不安な場面との直面を避けようとする心理のようです。 それは一概に悪いこととは言えず、自分の心を満たすためにむしろ空想は必要なことでもあるのですが、現実世界では毎日避けられないさまざまな問題が起きます。 嫌なこと、やりたくないこと、無かったことにしたいような出来事が沢山あり、逃げるだけでは現実に戻った時問題が山積みで余計に苦しむことになります。 空想にふけるだけではなく、現実をどう受け止めて解決していくかが大切なのです。 誰でもドラマや映画、小説などの主人公になりきって空想を膨らませたことはあると思います。 現実では上手くいかなくても空想なら誰にも迷惑を掛けず、自分だけの世界を作り上げることができます。 現在はネットやゲームがとても進化していて、自分そっくりな人物を画面上で作り上げることもできます。 そのためカッコいい自分や可愛い自分を作り上げて、本当にそうであるかのようなリアルに近い世界を感じることができます。 24時間好きな時にアクセスでき、ネットの中の人たちとリアルタイムで繋がることができるため、まるでそれが現実世界の自分のような気がしてしまいます。 そのため現実世界でうまくいかない人がネットの世界の方が楽しくなり、結果ネット依存症になることがあるのです。 現実の自分とは全く違う新たな性格のキャラクターを作り出し、ネットの中でそれを動かすことで現実で満たされなかった欲求を発散させている人もいます。 空想は空想と考え、本当の自分をしっかり持っていなければ社会でうまくやっていくことはできません。 空想の中の自分を作り上げて逃げてばかりでは、楽しいかもしれませんが現実世界では何も解決しないのです。 |
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