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■居酒屋で上司の愚痴を言うのは、「攻撃機制」が強い若い女性は、居酒屋などへ行くと、上司の先輩女子に対して、「あんな調子だから婚期を逃がすのよ。若作りしても歳は隠せないわ」などとけなしていることがありますが、こんな悪口を言う人は、仕事のできない人が多いようです。 ★上司に怒られたり、自分の思い通りにならないことが起きると、人間は欲求不満状態になります。この状態が高まると、欲求不満の原因に対し、攻撃的傾向が強くなるとわかっています。こうして反抗的な反応を「攻撃機制」と呼ばれています。 攻撃機制は、直接的なものと間接的なものに大別されます。 直接的な攻撃とは自分の欲求を阻んでいるものに直接攻撃を加えることで、怒られた上司に暴言を吐いたり暴力を振るうなどの行動がそれです。 対象ではなく、別な相手に攻撃が向くこともあります。たとえば、責任のない部下に怒鳴り散らしたり、帰宅してから妻や子供に怒りをぶつけるなどです。 代表的な間接的攻撃は、欲求不満の原因となったものに対して悪口や陰口をたたくことです。居酒屋などで上司を酒の肴にし、「アイツは出世が遅れているから焦っているんだ」「しょせん課長止まりだよ」などと笑っているサラリーマンを見かけますが、これも間接的な攻撃のひとつです。 欲求不満の解消になっているような気もしますが、いくら悪口を言ったところで自分の欲求を阻んでいる対象(上司)が消えるわけではないため、問題の解決にはなりません。そのため、なかには上層部に虚偽の報告をしたり、怪文書を作るなどして上司を排斥しようとする人もいます。 ★自分の要求を阻んでいる対象から目を逸らしてしまうというのも間接的な攻撃の一種です。 自分で感じている欲求不満を抑圧し、あたかも「そんな欲求は最初からしていない」と振舞ったり、「たいしたことではない」と思い込みます。こうして問題から目を背けてしまうのですが、根本的な問題は解消していませんから、知らぬ間にストレスは増大していきます。 最も悪いのが、間接的攻撃が自分自身に向かう場合です。相手に絶対敵わないとわかっている場合、自分の体を傷つけたり自殺に走るということがあります。これは、男女関係などのもつれで表れることが多いようです。 |
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